Case Studies
研修先
福岡市 保育園 様
業種
保育園
職員数
参加者
職員
参加数
20 名
講師
上田正順
主な研修内容
11月16日に福岡市の保育園様でコンピテンシー研修を行わせて頂きました。コンピテンシーとは簡潔に表現すると「仕事の出来る人の行動」です。その行動を職員が意識して行動することで組織全体の行動の質が高まり、組織力の底上げが可能となります。重要なのは職員が自ら意識する「行動」を選ぶという過程を経ることです。この日は全2日の研修のうちの1日目であり、まず「コンピテンシーとはなにか」を知ることから始まりました。
そして個人の『園の職員が意識して考えるべき「行動」』を75種類の中から10種類選びます。次に保育士、調理員、管理職ごとの班に分かれ、班ごとの「行動」10種類を選んでいきます。この時になぜ自分はこの「行動」を選んだかを他の職員様に伝えるため、職員皆様の熱意溢れる主張が繰り広げられ、皆様の自身の職務に対する情熱が感じられたことがとても印象的でした。また保育士の班は3班ありましたので、およそ30種類あった「行動」が話合いにより10種類に絞られていきました。
この日はここまででお時間となりましたので、続きの「具体的行動の書き出し」は次回の研修へと持ち越されました。出席した保育士様からは「単に上からの指示で規律を決めるのではなく、職員みんなでつくりあげていくことに意義を感じました」や、「普段の業務では分からない同僚の仕事に対する想いが分かった気がしました」などの感想を頂きました。保育士、調理員、管理職では選んだ「行動」がほとんど違ったのがとても印象的でした。
この研修は平成27年に施行される「子ども・子育て関連3法」という新制度に伴い、「保育の質の向上」が求められてくることから、弊社クライアントの社会福祉法人様で計画・実施されているものです。
この新制度ですが、主な目的の一つに「待機児童の解消」があります。従って保育園は、これまで保育の業界になかった競争環境にさらされる可能性が高くなってきます。その時にしっかりとした「保育の質」が問われることでしょう。新制度を迎えた時に対応が出来るよう各園が準備を行っていくことが重要であると考えております。