Case Studies
研修先
鹿児島県 保育園園長 様
業種
保育園
職員数
参加者
保育連盟加盟園 管理職
参加数
28 名
講師
上田正順
主な研修内容
鹿児島県内にある保育園の管理職員を対象にした研修を昨年度より年3回に渡り実施しておりますが、今回はその第2回目を行わせて頂きました。
今回の研修テーマは、「職員の人材育成について」です。保育園では日頃から「保育の質」についてよく話し合われることが多いようですが、職員の育成ということについては、なかなか学ぶ機会がないように思われます。「保育の質」を向上させるために職員の人材育成はかかせない大きな課題ではないでしょうか。
では、その職員の人材育成とは一体どのように行っていけばいいのか、それは大きく3つの制度導入が挙げられます。その1つは教育制度です。教育制度といっても日々忙しい業務をこなしていくなかで、時間が取れないのが現実です。そこで、コンピテンシーをつかった育成方法を紹介させていただきました。コンピテンシーとは、「仕事のできる人の行動」ということですが、普段の業務の中で、職員の皆様はそれぞれとてもいい行動をとられています。その行動をみんなで洗い出し実践行動していくことで、全体の質をあげていくという育成方法をとります。この方法を使えばわざわざ業務外に時間をとって教育研修をする必要がなく、自分達や管理職の方が望む「保育の質」が向上します。
2つ目は、人事考課制度です。教育制度だけがあってもそれを評価する制度がなければ、定着しません。月ごとや半年ごとにはそれぞれ自分の業務を振り返り、コンピテンシーの実践行動や自分の目標にしていることができているか、これを自己評価したり、また上司との確認をとったりとこれが非常に大切な作業になります。
また、しっかりとした評価・処遇制度を作成することで、職員のやる気を引き出し、これが「保育の質」の向上につながると考えています。
今回は、ご参加いただいた管理職の先生方にコンピテンシーをつかった実践行動の作成を少しだけ体験していただき、また実際保育園で行っている2つの制度をつかった人材育成の方法をご紹介させていただきました。
今後少子化が進むなかで、選ばれる保育園になるためには、「保育の質」を高めなければならないでしょう。